BBCニュースが見たくてHuluに登録した。
ふと見つけて、もう何回めかになる「プラダを着た悪魔」を観た。
何回観ても、ファッションや人生、仕事に関して考えさせられるとても良い映画。
ファッションは自分に無関係と思っていたアンディの生き方は、雑誌「ランウェイ」の編集長ミランダのアシスタントになることによって、価値観を問われることになる。
アンディの着ていた「ブルー」のセーターについて、あなたが何気なく着ている「ブルー」のセーターは実際には「セルリアンブルー」と呼ばれて、歴史的に生まれたもの。ファッションに無関係と思っているあなたが選んだセーター色が、実は私たちが選んで市場に出していたものだなんて、皮肉なものね。という、物語序盤のミランダのセリフが印象的だ。
何度見ても気持ちが高揚するのが、アンディがナイジェルの助けによって変貌を遂げるシーン。
実際には借り物の衣装ではあるけれども、その直後のアンディの振る舞いは今までよりも自信に満ちていて、
いかにファッションが本人の振る舞いさえも変えてくれるかを物語っているようにも見える。
「ガッバーナ」のスペルもわからなかったアンディはだんだんと仕事にも慣れて、ある日、「悪魔」と呼ばれるミランダにも人間らしい女性としての繊細な一面があることを知る。
恋人や私生活を犠牲にしてまで得たい仕事なのかということや、ファッション業界特有の、華やかさの裏にある汚さも知っていったアンディ。結末はこの映画で一番好きなシーン。
この映画を見てから、おしゃれに興味がない人に出会うとこの映画のことを思い出す。
どちらが良い・悪いということではなく、ミランダやナイジェル・エミリーの作るファッションの世界、アンディーの憧れるジャーナリストの世界、アンディの恋人であるネイトのいる料理の世界、どんな世界でも真剣にそれを創造している人々がいて、その情熱こそが歴史的な文化を作り上げているということに違いはない。
そして、自分は?と問われた時に、数々の芸術を作る偉大なデザイナーに敬意を示すとともに、自分も歴史に残るものを創造できたらと思うばかりだ。そして、この映画のアンディのように、恋人や友人、家族など大切なものを選択する意思も大切に。
もう一つ、エミリー・ブラントが演じる「エミリー」がとても良い味を出していて、好きなキャラクターだ。
好きなだけ炭水化物を食べさせてあげたい・・!
あと、序盤のモデルたちとアンディのランジェリーのシーンも好き。
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